LOVE★work
ごめんね?
出来の悪い幼馴染みで…。
そっと抱き締められた恭介の腕の中、あたしは涙が止まらなかった。
恭介の制服のシャツを濡らして、でも泣きやむ事は無く。
……本当にごめん…。
「琉莉、勝手に決めてごめんな?」
恭介の声は、とても優しかった。
エレベーターの中での時とは違う。
昔と変わらない、優しい、あたしに向けられる声……。
「顔、上げて……」
「っ…きょ…う…」
目が霞んでいてもわかる。
大好きな人の綺麗な顔…。
そして……。
――優しいキス……。