LOVE★work
琉莉がようやくポケットから取り出した物。
「御守り?」
「うん、御守り!!
あたし裁縫とか得意じゃないから、買ったヤツだけど…。
でも、あたしの想いは入ってるからね!!」
琉莉…。
「サンキュー、琉莉。
ちゃんと大事にすっからな」
「うん!!」
少しばかり見えたのは、琉莉の指。
カットバンが張ってあったから、琉莉は作ろうとしたのだろう。
でも失敗した、って所だな。
「琉莉、指」
「あっ、え…っと…。
…頑張ったんだけどね…」
「わかるから。
頑張ったんだろ?」
「恭っ……」
何で泣きそうになるかなぁ~。