LOVE★work
今さらだけど、あたしと奏太が進学出来たのは奇跡的。
成績悪いのに付け加えて、授業日数もギリギリだった。
最後のテスト、死ぬほど勉強したもん。
涼平の脅し付きで。
「そーいや涼平は?」
「涼平は仕事の打ち合わせ。
午後から来るよ」
舜哉が答えてくれた。
でもなんで午後?
「俺達って昼までだよな?」
「午後から入学式だよ。
涼平は代表で式辞読むの」
「へぇ~…」
まったく知らなかった。
「普通3年じゃねーの?」
「例年違うみたいだよ」
あたし達って知らない事ばかりだ。