LOVE★work
「恭介、また君を撮りたいよ」
「あ、ありがとうございます!!」
「君は昔のあの人に似ている」
「あの人…?」
「雨宮祥也さん。
俺がまだ新米だった時、世話になったんだ」
「…………」
カメラマンは見た目からしてだいぶ年上だ。
ベテランとも言うべき人だ。
「あの時見た雨宮祥也さんが忘れられなくてね。
もう1度見たい。
君に期待しているよ」
「はいっ…」
期待…されてるんだ。
社長に言われたけど、他の人にも思われてるんだ。
俺の知らない所でいろんな話が進んでいるみたいに思う。
俺が知られていく。