LOVE★work
まだ世界一になるのは早いかもしれない。
優秀な実績、高い知名度を兼ね備えてからが良かったかもしれない。
でも、"俺"は……。
「恭介、君と同じショーに出るなんて感激だよ。
今日はより良いショーにしよう」
舞台裏、最初の衣装に身を包んだ俺に話しかけてきたキャメロン。
どんな理由で俺を選んだか知らない。
けど、俺はキャメロンよりも注目を集めてやる。
「恭介君っ!!」
「社長…」
「が、頑張ってね!!」
「っ…はい」
順にステージに上がって、帰って来る。
もうすぐ俺だ。
呼吸を落ち着かせて、
しっかり前を向いて、
俺は一歩踏み出した……――