LOVE★work
「…にしても、声少し枯れてないか?」
「ん~、ん?
まぁ…多少なりと…」
「風邪じゃねぇよな?」
「ううん、あたし元気だもん」
「じゃあ……黄砂?」
「この時期に黄砂?」
「さぁ、わかんねぇ」
「奏太…、当てずっぽう…」
また歌いたい。
武道館に響き渡った、あの歌声を、発したい。
「恭介ん事、もう考えんな。
アイツは自分で解決出来る」
「わかってるよ…」
恭介の心配はもうしてない。
必ず、自分の道を見つけれる。
恭介はそんな人だ。
だから今は、
自分の事を考えよう。