LOVE★work
今晩恭介に言ってみようかな…。
この時のあたしは、恭介があまりにも深く追い詰められてるなんて考えてなくて、
タマさんの言葉も忘れてた。
「恭…いる…?」
明りはついてるけど、おばさんはいないから、恭介はいるんだと思う。
恭介の家の合鍵があたしん家にあるから、合鍵で入った。
――ガチャンッ!!
「え、何っ!?」
何かが割れる音。
蘇るのは、恭介がアメリカに行くと告げた日の事。
「恭っ……」
部屋にいるであろう恭介。
ドアの隙間からは恭介の影が見えていた。