LOVE★work
恭介の仕事の事なんてわからない。
どんな環境なのかもわからない。
だけど、恭介がモデルの仕事をどれだけ好きかは知ってる。
世界一になるのが夢だって言った時のあの顔。
あたしは忘れられない。
……忘れられるはずがない。
「うぅ……」
どれだけ今足掻いたって、恭介には届かない。
せめてメール打つ勇気さえあれば、電話する勇気さえあればいいのに。
そんな勇気の欠片さえあたしにはないんだ。
多分あたしは恐れてる。
また恭介のあんな姿を見る事を。
そして、あたしがその姿にさせてしまう事を。