LOVE★work
恭介はあたしが来ると、手を引いて走った。
着いた先は屋上で……
「なんで待ってなかったんだよっ!!」
――怒られた。
「だって…」
「すぐ切り上げたら琉莉いないし、話しかけられてるし、焦った」
「ごめっ…」
「……まぁいい。
つーかそれ食っていい?」
「あっ、いいよっ」
しっかりと焼きそばとたこ焼きは握ってた。
「まだ周るか?」
「ううん、もういい」
「あっそ」
ぶらぶらしながら考えてた。
結局あたしは恭介さえ一緒にいてくれればいいんだ。
恭介と一緒にいる事が、あたしにとっての思い出だ。