LOVE★work
“歌を聴きに来てくれたお客さんに楽しい時間を過ごしてほしい。
そしてあたしも楽しい時間を過ごしたい。”
それは琉莉の想いだった。
琉莉は歌い手として、自分が成すべき事をわかってるかのようで……。
やっぱり、琉莉は眩しかった。
「聞いて恭っ!!
また奏太がいつ結婚すんだ、って言ってくるの。
自分はしないのって言い返したけどね」
「そっか……」
結婚……については、考えてない訳じゃない。
でもせめて雨宮祥也を越えてからプロポーズしようとは考えてた。
一区切りはつけたいんだ。
本当の世界一になってから、プロポーズする。