LOVE★work
そう思ったら、なんだか気が楽になった。
というか、むしろ新しい思いが生まれた。
栄光には、雨宮祥也には彼自身の世界一がある。
俺はその世界一を越すんじゃ無くて、新しい世界一になるんだ。
雨宮祥也とは違う、世界一になる。
雨宮祥也の世界一と俺の世界一があってもいいんじゃないかって。
Aの世界を作るのが雨宮祥也なら、Bの世界を作るのは俺。
そんな感じでいいんじゃないかって。
言葉で表すのは難しいけど、俺の中ではイメージがついてる。
俺自身の、俺らしい世界一を作れば、それこそ栄光を越えられるって思う。
――新しい道が、新しい希望が、開けた。