LOVE★work
それでも2人がいるから、俺は今いるんだ。
「琉莉ちゃんもさぞかし綺麗だろうね……」
「母さん…」
「…………」
父さんと母さんは結婚式らしい式を挙げてない。
忙しいってのもあったけど、当時は金も無くて今より貧相な生活。
祖父さん達が小さな小さな式を挙げてくれただけ。
「父さん、母さん…。
今までありがとうございました。
これからも不甲斐ない息子かもしれないけど、よろしくお願いします」
ずっと言いたかった事がようやく言えた。
「もちろんよ、恭介」
「いつまで経ってもお前は俺達の息子なんだからな」
「…っ、ありがとうっ…」
俺はとても良い両親を持ったと思う。