LOVE★work
俺はその場を離れ、裏に回った。
堂々と入りづらいのが悩みだな。
自分で言うのもなんだけど、人気者は大変だな。
「あ、恭介君!!」
「こんにちは。
奏太達はいますか?」
「多分今楽屋で琉莉ちゃんをなだめてるよ」
「そうですか」
廊下で会った琉莉達のマネージャー。
チラッと見えた手帳は、スケジュールがギッシリ詰まってた。
歌手も大変…。
「よ、奏太」
「おー恭介。
見ろよ、琉莉あんなんだぜ」
「…………」
あんなんって…。
片隅で体操座りの姿でうずくまる琉莉。
まったく……。