LOVE★work
▼モデルの俺
人込みを避けるようにしてタクシーを回すと、誰にも見つからず、離れる事が出来た。
「すいません…。
遠回りさせてしまって…」
「良いですよ。
大変ですね、人気者は」
「…俺がわかるんですか?」
「娘がファンなんです。
困った娘ですけどね」
「そうですか。
娘さんによろしく言っといて下さい」
目的地に着くまでの間、運転手と喋ったりして時間を潰した。
「……着きましたよ」
気付いたら都心から離れた場所に着いていた。
多分…ここなんだけどな…。
今日はスタジオを離れての撮影だ。
アウトドアを楽しむってヤツ?