む☆げん愛
『お、おぅ!』
亮ちゃんが手をあげて迎えてくれた。
私は、亮ちゃんは入ってこなくて良かったんじゃないかな?と思った。
3人でベンチに腰をおろして順番を待つ。
それにしてもすごい人だ。これが大学病院というものなのだろうか。
しばらくすると、
『花戸けいさん。⑫番にはいってください!』
アナウンスが流れた。
今度は亮ちゃんも一緒に3人で小さな部屋に入った。
部屋に入るとまず椅子が3つ並べてあって、次に机。机の上にはパソコンが置かれてあった。
机の向こうには白衣を着た先生が座っていて、背中を向けて携帯電話で話していた。
私たちはけいちゃんを真ん中に左が亮ちゃん、右が私の順番で座った。
電話の声からさっき内診していた先生だとわかった。
なんだか気恥ずかしい。
電話を終えた先生がくるっと椅子を回転させてこちらを向く。
「ぁあぁぁあーーーー!!!!」