む☆げん愛


さびれた音と共に目の前に一台の自転車が止まった





『あぁぁーーー……
もう間に合わないわ……』





地面に降りながら
女の人が後部からため息まじりに呟く。






『あー、次なん分ですかねー??』





(……えっ!!)





聞き忘れることもできない声。







時間がとまる。





また会えた……





私がピンチのときに現れるスーパーマン。





単純なわたしの脳ミソは
“運命の人だ”
と決めつけていた。





『あら?あなた……』





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