む☆げん愛
『なんか……
いつも泣いてない??』
ドサッと私の隣に腰をおろした運命の人。
「なっ…
泣いてたのは初めて会ったときだけですーーー…」
『そぉ?』
カチッとタバコに火をつける運命の人。
『で、今日はなに?
また誘拐でもされそーになった?』
吸い込まれた煙が真っ暗な空に吹きつけられ消えていく−−−−−−。
「ケホッ…ちがいますよ!」
『あっ、ワリ!!』
そう言ってタバコの火をジュッと消してくれる運命の人。
そんな些細な行動で高鳴るわたしの鼓動……
ドックン…ドックン……ドックン…
(何コレ………
心臓の音が聞こえる)