む☆げん愛
『あらぁ。
ずいぶんと親しいのね』
そう言えば…
まだ早坂さんと会ったのは3回目……
会話もそんなにしたことナイし……
知ってることは、
早坂さんて名前とお医者さんだってこと。
なのに、
ずっと前から知り合っていたかのような気持ちになるのはナゼ?
2人でいると
ワルツを一緒に踊っているみたいに話しがうまく絡みあっていく。
私が言えずにいた言葉を透視して見抜いちゃう人。
そっか!
お医者さまだからだ!
患者さんの気持ちに入っていく訓練をしてるから……
私のことも透けすけで見られちゃうんだ!
なんだ……
じゃあみんな早坂さんに透視されてるんだ。
そっか。
そうしたらこんな理解ある人……みんな好きになっちゃうね。
「早坂さんはエスパーだから……誰とでも親しくなれるんだと…おもいま…す……」
消え入るような声で呟いた。