む☆げん愛
*早坂先生のきもち*
***早坂先生side***
『で、おまえはこれからどーするの?
俺、きのう当直だったんだよね』
ちょっとイヤミかな?とは思ったが口をついて言葉がでていた。
昨日の当直は緊急のオペが2件も入ってほとんど眠れなかった。
正直、はやく家に帰ってベッドにダイブしたい。
「う〜んー……
とりあえずコンビニで立ち読みでもして考えます。
それでは!!!
お世話になりました!」
そう言うと突然立ち上がって走っていく小動物……
『おいっ!!』
呼びかけてはみるが虚しく…暗闇に消えていってしまった。
ったく、何やってんだよ!
俺の足はあいつの走って行った方向に向いていて追いかけようとしていた。
『あらら……
行っちゃったわね…
大丈夫かしら?』
中谷さんの声が聞こえてピタッと足が止まる。
何追っかけよーとしてんだ、俺……
まだ少ししか話したこともないし、名前だってイマ知ったようなヤツ……
追いかける義理なんかないじゃないか。