む☆げん愛
……………
…………………
…………………………
服を着替えたお父さんお母さんと対面してソファに腰かける
こう改まるとさすがに緊張が襲ってきた
できればさっき、階段をかけおりた勢いで言ってしまいたかった
唾をゴクリと飲みこむ
『あの…ですね…
私……………
妊娠しました…―――!!』
無表情のままうなずくお母さん
アッハッハ!!と笑いながら頭に手をやるお父さん
『今日、病院に行って確かめてきたよ?
2ヶ月だって…
予定日は12月です……』
『相手は……亮ちゃん?』
お母さんが眉をしかめながら尋ねてくる
『うん……。』
『はぁ…。』
お母さんはため息をひとつつくとお父さんの方を見た
腕組みしながら考えこんでいるお父さん
『しっかしなぁ…
学校は…どうするんだ?』
腕組みしたままで尋ねてくるお父さん
『辞めるしか……ない……かな…』
自分でそう言ったら、
急に学校を辞めるという現実が襲ってきて
目頭が熱くなってきて
涙でにじんだ視界はボヤッとしてきた