む☆げん愛
『まぁ。そりゃあそうね。仕方ないわね……』
『そうだな。
とりあえず1週間くらい学校休んで考えるか?』
『うんん…
伊藤先生には自分で話したいし、バスケットボール部のみんなにも謝らなきゃ…』
『そう?
けいがそう決めたならそうしなさい』
お母さんはニッコリ微笑みながらそう言った
『あと、もうひとつ……』
私がそう言いかけると“まだ何かあるのか?”とでも言いたげな表情で2人の視線が突きささった
『双子だって!!』
お母さんは笑いをこらえながら目をまんまるくした
アッハッハ!!と再び笑い声をあげたお父さんは手を頭にのせた
うちの両親の対応はすごいと思う……
私が決めたことをどうしたらいいか一緒に考えてくれるんだ
こんな方法もあるよ?
なんて自分たちの意見を提示したりもしない
ただ前向きに……
一緒に考えてくれるんだ
このお父さんお母さんの子どもで良かった……
本当に心の底からそう思うんだ…――
***けいちゃんside***
―END―