む☆げん愛


『横尾さん?
ベッドに横になったら?

何があったかはわからないけど、“時間”が解決してくれるわ…

とにかく今は1分……1時間……1日……少しずつ時間を重ねることよ

そうしたら1年後には今の苦しみは半分以下になっているはずよ』










「はい……
梶山先生…ありがとう…」








なんだか納得できた








梶山先生にも
そんな時間任せにした経験があるのかな?







なんて思ったけど聞かなかった







ベッドにゆっくりともぐりこむ








白いシーツが敷かれているベッドは、ひんやりと冷たかった







今はなにも考えたくない……





なのに…
さっき吉井君に抱き締められた感触が消えない






あの光景を思い出すだけでブルッと身震いした






身震いするのは
きっと、シーツがひんやりしているからだ








シーツのせいにして眠った……――










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