む☆げん愛
勢いよくドアを開けて外に飛びでた…――
外は解放感でいっぱいだった
ワンピースをひらりとなびかせて
ヒールをコツコツ夜の町に響かせながら
小さなかわいらしいハンドバッグを右手に
左手には老舗の紙袋を…
肩から斜めにズシッと重い白いスポーツバッグをかけて
急ぎ足で駅に向かった
途中、夜風がびゅうと顔に突き当たって
心にまでも吹き込んできた
私の初めての
あぶないウソを叱っているかのように…――
でも、もうこの気持ちは止まれない
あの人のところに辿り着くまでは…――