む☆げん愛
早坂さんは肩からスポーツバッグをさげると
紙袋を持ったまま自転車にまたがる
「かっこいい自転車…
見たことナイ…」
『あー…
俺の相棒!!
高校んときからずっと同じ車種に乗ってる。
こいつとが一番相性がいいんだ…!!!!』
そう話す早坂さんの声はイキイキしていた
自転車、好きなんだろうな
「へぇ。
自転車もそんなに長いこと愛されて…
違う車種なんか乗ったら
やきもち焼いちゃいますねっ!」
『へっ?あぁ。
やきもちって……
へんな奴!!!…ククク…』
唇を斜めに吊り上げて
目尻をくしゃっとさげて笑う早坂さん
…――きゅん////
かわいい…
『乗れよ!!』
そう言って後部を指さす
「はっ…はい///」
…ドク
…――ドック………
…………―――ドックン…
ゆっくりとロッカクに足をかける
唾をごくり…
ドク…ドク…ドク……
早坂さんの広い肩に手をかける
…――ドッキン…――
華奢そうに見えた肩は意外とがっちりしていて筋肉質だった
…ドキドキ……
…――ドッキ……
ドキドキ……