む☆げん愛


【PIANO】




着いた店はいかにもおしゃれな雰囲気が漂うカフェレストランだった






店内に入ると店の真ん中には大きなグランドピアノが置かれていた






平日の夜だというのに
狭めな店内はお客でいっぱいだった






店員さんに案内され
窓際の席に座る








『はい。これ…』






メニューを渡してくれる早坂さん







メニューを開けると…






「うわぁ。パスタがいっぱい」






いろんなソースごとに
ページで分けられているメニューはあまりに多くて
目移りしてしまう








『あー。決まった?』








「えっえ?
まだ…私こういうの決めれないんです…」






優柔不断というか…
迷った末にだいたいは人と同じものを注文する






メニュー決めにはいつも
プレッシャーを感じるんだ







『じゃ、適当に頼んでいい?』







「…え?はい。」







プレッシャーから解放される






早坂さんはメニューも見ずに注文をしている






『飲み物は何がいい?』






「オレンジジュースで…」






『あと、オレンジジュースとホットコーヒーをお願いします』







『かしこまりました』






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