む☆げん愛
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『ブラボー!』
『ねーちゃんやるなぁ』
『アンコール〜!』
拍手喝采の中ぺこりとおじぎをして席に戻ってくるあいつ
ちらほらと他の客の視線がささる
連れの顔をおがもうってか?
無言のまま席についたあいつは両手で顔を覆っている
手、小さいな…
この手いっぱいいっぱい伸ばさないとオクターブ届かないだろうな
『おまえ、すげーな!』
頭を撫でる
「ひゃっ!」
………????
顔真っ赤じゃん!?
耳まで……
『そりゃ、あそこで弾くには勇気いるわなぁ』
「…手///手が…あついです…//」
『…??
あー、わりぃ。わりぃ。』
俺はヨシヨシしていた手をパッと離す
手があつい?
俺はエスパーか!って…ハハ
『でも、急にどうした?
あのピアノ、スタインウェイだもんな?
弾きたくなった?
あんな高価な逸品。
一度は弾いてみたくもなるよなぁ…』