む☆げん愛
『友だちとルームシェアしてるんだ!
1人じゃ、こんなとこ借りれねーよ!!』
広めの玄関ホールを抜けてオートロックの自動ドアが開けられる
「えっ!!お友だちも?
私お邪魔しちゃっていいんですか?」
『今更なに言ってんだよ!
覚悟しとけって言ったろ?!』
そんなこと言われましたっけ?
早坂さん…絶対に酔ってる…
なんだか顔つきも締まりないし
でも…
「…かっ覚悟??はできてます!」
(教える以上は厳しくいかせてもらう!)って言われたもんね?
『ククッ…おまえ…
キャラは変わったけど、その抜けてる感じは全然変わらねーな!
俺がじっくりと教えてやるよ!
色々となっ!』
ニヤリと口角を上げて言う早坂さん
「 「はい!!」 」
私の大きな声は乗り込んだエレベーターいっぱいに広がった
決して広いとは言えない廊下を自転車を押しながら歩く早坂さん
下に駐輪所らしき場所があったのにな…
大事な相棒なんだね…
なんかだか、かわいい…
心の中でププッ…と笑った