む☆げん愛


間抜けなあいつの声






ホーッと胸を撫で下ろす






『おまえ…
今どこで何してる?』






「はっ!早坂しゃん!!
えっ!?えっ!?
何で?電話?

わたし…、わたしは…家で寝てましたけど?」






すっとんきょうな声をあげてパニックに陥っているあいつ







『ッ…バッカヤロウ!!
起こせっつったろ!!!』






「えっ?ごっ…ごめんなさい…。

よく眠ってたから
起こしたら悪いと思って…」






『おまえ、あんな時間に1人でウロウロするってことが
どういうことか、その歳になってもわからないのか?』






「わっ…わかってますよ?

でも私なんか…誰も……ね?

今日も平気だったし……」





イライラ……





こいつ…自分のことを分かってなさすぎる





怒りがおさまらない





とりあえず気持ちを落ち着けようと話しを変える






『そういや、
今日は学校でなんかあったとか言ってなかった?

聞いて欲しいことがあるとかって…』






< 207 / 411 >

この作品をシェア

pagetop