む☆げん愛
間抜けなあいつの声
ホーッと胸を撫で下ろす
『おまえ…
今どこで何してる?』
「はっ!早坂しゃん!!
えっ!?えっ!?
何で?電話?
わたし…、わたしは…家で寝てましたけど?」
すっとんきょうな声をあげてパニックに陥っているあいつ
『ッ…バッカヤロウ!!
起こせっつったろ!!!』
「えっ?ごっ…ごめんなさい…。
よく眠ってたから
起こしたら悪いと思って…」
『おまえ、あんな時間に1人でウロウロするってことが
どういうことか、その歳になってもわからないのか?』
「わっ…わかってますよ?
でも私なんか…誰も……ね?
今日も平気だったし……」
イライラ……
こいつ…自分のことを分かってなさすぎる
怒りがおさまらない
とりあえず気持ちを落ち着けようと話しを変える
『そういや、
今日は学校でなんかあったとか言ってなかった?
聞いて欲しいことがあるとかって…』