む☆げん愛
………
…………
………………
ぷはぁ…。
校門をでるとやっと空気が吸えた気がした……―
今日は1日中、息がつまる思いだったから…
けいちゃんと並んで帰った道をひとりで辿る
明日も学校行かなきゃいけないんだよね…
はぁ…。
……ピピピ……ピピピピ……ピピピ……
あまりの無気力に着信画面も見ずに電話に出た
「はい?」
『あっ!俺!
なんだ?暗いなぁ〜。
今度はキスでもされたか?』
「されてません!
早坂さん…
どうしたんですか?」
『あー、次の家庭教師の日なんだけど……』
タイミング良すぎだよ…
やっと吸いこめた空気と一緒に
早坂さんのイジワルと優しさがカラダ中に染みこむ
私が暗いのを察しているであろう早坂さんは
つとめて明るく話してくれているのだろう…
私のカラダはみるみる正気を取り戻していく
『………要件は以上だ!じゃあな!
あんまり無理するなよー!』
「はい。ありがとうございます。また…」
携帯電話を胸にあてる
明日、もう一度頑張ってみよう!!
今日は始めだから
ちょっと戸惑ったダケ!
ひまわりは、また少し大きくなっていた……―