む☆げん愛
『そう。なら良かったわぁ…
それで…横尾さんは大丈夫?あなたたち随分と仲が良さそうだったものね?』
………えっ??
梶山先生がするどいのか…?
それとも職員室で私は要ケア児になっているのかな…
「…大丈夫………です…」
『嘘ね!』
「…………。なんで?」
『じゃあ…
…どうして泣いてるの?』
梶山先生の方を見る
大きな目があまりにキレイでまっすぐで
嘘をついた自分が恥ずかしくなった
「先生…わたし…ヒック…どうしたらいの?
学校…ヤダ…ウック…
みんなは優しいの…
わたしが…ヒック…弱いだけ…ウェェーン…」
1週間分の思いをこめて
たくさん泣いた
保健室中に響き渡るわたしの嗚咽
梶山先生は
ひたすら泣き続ける私を
ずっと抱きしめてくれていた……―