む☆げん愛
*アラシの告白*
図書館の自動ドアをくぐると、まず始めに向かうコーナーがある。
それは…絵本コーナー。
あきらかに子ども用に設置された低い書棚から絵本を引っ張りだす。
最初は少し恥ずかしかったけれど、もう慣れてしまった。
絵本ておもしろいんだ。
短文で短編なのに、一冊の中に大事な事がギュッと詰まってる。
私は席につくのも忘れて、書棚の前でしゃがみこんで、絵本読みに夢中になっていた。
『横尾さん?』
背後から声がした。