む☆げん愛
―オペ中―
あの後すぐに到着した救急車で運ばれてきた妊娠27週の妊婦の緊急オペ中…
手術中は一切の煩悩を捨てて治療に集中する…
はずが…
顔面蒼白でタンカーで運ばれたあの人の顔がチラチラ浮かんでくる……―
くそっ!!
治療だけに専念できなかった俺は、尋常でないほどの汗をかき、長距離走を完走したくらいの疲労感におそわれた
それでもなんとか無事オペを終え、俺はヨタヨタな足を引きずりながら救急外来へ向かった……
『さっき救急で運ばれてきた患者は??』
その辺の看護師に声をかける
『105です…///
早坂先生の…お知り合いなんですか?』
『はい。まぁ…』
このナース、なんで俺の名前知ってんだ??
『あの…先生…!
こんなときに申し訳ないんですが……
こっ、今度…お食事にいっ…行きませんか?//』
はい!?
わけわかんねー!
『すみません…。
僕…彼女いるんで……。』
『わたし、旦那います!
割り切ったお付き合いでいいんです……
わたし…先生をずっと見てきて……
頭の中から離れなくなってしまって…好き…なんです………』
……………。
旦那いるんだろ?
女って……
わけわかんね……
『あらぁ。あなた!
わたしの彼氏に何かよう?』