む☆げん愛
そっか…。
早坂さんは事実と向き合えなかったことを後悔しているんだ…
マスターにとってサキさんは、精神状態を保つための要でもあった…
私がもう少し早くに、早坂さんとマスターを梶山先生に引き合わせていたら…
みんながそれぞれの問題に向き合えてたら…
みんなこんなに苦しまずに済んだのかな…
『悪い…
俺、病院戻らないといけなくなった。』
電話を終えた早坂さんが申し訳なさそうに言う
「いいです。いいです。
お仕事ですし…いってらっしゃい!」
『おまえはタクシー呼ぶから来たら乗って帰れ!
今日は…
色々と悪かったな。』
「いぇ…。」
私も謝らなきゃいけない。
梶山先生のこと黙ってたこと…
だけど
言っちゃったら…
私たち…どうなるんだろう?
『それと…
次くるときは、もう1回その格好で来いよ!!
下着もな…
なんって…ハハハ!』