む☆げん愛
『なっ、なんだよぉ。褒めたつもりではないんだけど。』
「ごめんー。ちがうの!ちょっと別の事考えてた。エヘヘ…」
吉井君の小顔からすると、少し大きめのスッとした鼻にバランスをとるべく、大きくてクリッとした目が困っていた。
『うーん。俺からかわれてるの?そーなの?』
「ち、ちがうよぉ。本当に!今日は色んな事があって…それで…吉井君の顔見たら、なんか安心しちゃったんだ。」
普段の私ならこんな事は言わない。
でも、吉井君に会えた事で嬉しさ一杯になった私の口からは、言葉がこぼれ出てくる。
表情もゆるみっぱなしだ。