む☆げん愛



『“俺の!”って印つけておきながら、愛音ちゃんのこと泣かせてんじゃん…

しかも片想いって…

付き合ってもないのにキスマークとかつけてるんだよね?

きっと、どーせ年下だからわかんないだろーし
そういう大事なとこはあやふやにしててもいい…って考えたんじゃない?』












「そんな!!
早坂さんはそんな人じゃ…」










ナイ。

と言いきれるだろうか?








現に…中谷さんと付き合いながら私とキスまでしている






『…ね?

さっきのに付け加えて…

“男は嫉妬と独占欲の塊”だっていうの…

男はね…
その塊を2つも3つも同時にもてちゃうんだ!』










…チクン……。







私が想定していた最悪の結末……









「もういい…。
わかってるから…。
それ以上言わないで…。」






…クーン。
私の心情を察したのか、
マルが手の甲をなめている






マルは人懐っこいだけじゃない…

人の心に寄り添えるんだ…






私もマルみたいに
寄り添える心をもっていたら…







早坂さんの気持ち、
もっとわかってあげれたのに…







マルの優しさが心に染みる







人はどれだけ泣けるんだろう…







私の目からはまたまた大粒の涙がこぼれおちていた……―。










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