む☆げん愛




『フフ…。似てるんだ…』






「えっ?」







『いや、何でもナイ…』






「でも、どーして“ジョン・カール”の絵画展があること知ってたの?」







『あぁ。ここ、うちのビルなんだ!!』






「ほぇ〜。すごいね…

ビルなんて…。」








『別に親のだし…
俺には関係ないよ…。』






「でも、将来は家業を継ぐの?

あの“吉井フーズ”だもんね…。」









『いや、兄貴がいるから…。俺は……―。

それよりさ、暑いし…
どっかで休憩しない?』








「…うん。」







私たちはその辺のカフェに入った







カフェでは受験の話しになった……。






1時間ほど吉井君に説得されたあげく、私は吉井君の通う塾の夏期講習に参加することになった……―。









< 295 / 411 >

この作品をシェア

pagetop