む☆げん愛



シャッ!!
カーテンが勢いよく閉められた







力強い腕に背中を押されて入ったのはシャワー室






ドクン…





目の前には彫刻のようにキレイな胸板






カーテンに背を向けて
隙間から私が見えないように隠してくれている







1人用のシャワー室とだけあって、2人で入るとさすがに狭い…






ドクン…ドクン…






『『早坂先ぱ〜い!
いますかぁ?みんなでスイカ割しよーって言ってますよ?』』







『俺、あと行くから先にはじめて!!』






ドッキンーーーーーーーーーー





頭上から降ってくる
久しぶりに聞いた低い声//





目線を上げると、薄茶色の瞳と目が合った//





眉間にしわを寄せながら私を見る早坂さん…






怒って…る…?






《ガヤガヤガヤガヤ…》







静かだった更衣室は、あっという間に騒々しくなった





『『うっひょ〜。
海サイコー!!かわいい子いた?』』



『『いたいた!
俺らと同い年くらいの女子がいっぱい〜♪』』



『『スイカ割誘っちゃおーぜ??
いいっすよねー?
早坂先ぱ〜い!?』』







『好きにしろ!』






私を睨んだまま表情も変えずに応えた早坂さん






《ジャーーーーーー》






隣にある残り2つのシャワー室にも人が入ったようだ






只今、男子更衣室は
満員御礼の様子………






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