む☆げん愛

*吉井君のきもち*



*吉井君side*



愛音ちゃん…

まだ来てない?







『ねーねー!

横尾さんて知ってる?

最近、塾入った子!!』






その辺にいた女子グループに声をかける





『ぎゃーっ!!吉井君?
うそ…。信じらんない//』





俺は何者なんだ……






『知らなかったらいいんだけど…』







『知ってます!知ってます!いつも一緒にいる子だよね?』






『そうそう。

見かけなかった?』








『さっき、更衣室の場所聞かれてぇ…―

女子更衣室は点検中だったよ?

って言ったらぁ…―

それなら、近いしあっち行こ♪って男子の方行っちゃったよ?

もうビックリだよねぇ?

わたし貞操のない人ニガテ〜』







『そっか。教えてくれてありがと。


俺は…“陰湿なウソ”をつく人がニガテだな〜』







持っていたサーフボードを投げ捨ててダッシュする






ウソつくならもっとマシなウソつけよ!






愛音ちゃんが
そんな子なわけないだろ!





すぐに真っ赤になるんだぞ!?






男子更衣室からは高校生らしき奴らがゾロゾロ出てきていた…―







くそ!!

手出してないだろうな?


無事でいてくれよー!!





いつもならもっと速く走れるのに…



足をとる白い砂浜は
俺をイライラさせた……―。







< 305 / 411 >

この作品をシェア

pagetop