む☆げん愛

腕を引かれてついた先は、ドアの上に[資料室]とだけ記された、こじんまりした部屋だった。





部屋に入ると、ファイルが並べられた棚と、婦人向けの雑誌が並べられた棚が、部屋の中央に向かい合う形で設置されていた。



その奥に進むと小さな窓があり、窓側の壁には長机が一つ置かれ、パイプ椅子が2つ並んで、窓に面して置かれていた。






「こんな部屋があったんだ。」





何度も通った事がある図書館なのに、[資料室]は知らなかった。
私が感心していると、





『うん。この部屋は普段は閉まってる事が多いんだ。
だから今日も、「資料室貸してください!」って司書さんに頼んで開けてもったんだ。』






司書さんのニヤけた顔が思い浮かんだ。




こんな小顔でクリックリッ目のイケメンにお願いされたら、断れないよね…



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