む☆げん愛
『おまえ、何泣いてんだよ……』
だって…
自分の立場があまりにも宙ぶらりんすぎて、どこにつかまっていたらいいのかわからない。
泣き続ける私の頭にポンと手を乗せる早坂さん。
そんなことされたら、ますます自分の立場がわからなくなるよ……
『こいつも一緒でもいい?』
えっ…そんな。
優しすぎるよ、早坂さん…
どうして私の考えてることがわかっちゃうんだろ。
不安にさせないんだろ。
好きすぎる。
好きよりもっともっと……
『えぇ、もちろん、いいけど……』
少し驚いた様子の梶山先生。
ジョン・カールどころではなくなってしまった。