む☆げん愛



余韻を残しながらはなれた唇。






早坂さんの雨に濡れた髪からは雫がしたたり落ち、わたしの体温に混じって消えていく。






『ごめん。もっと触れたい』





いい?って無言で訴えかける早坂さんにウン、てうなずく。






両足が地面からふらりと浮き上がった。





2回目のおひめ様抱っこ。




2回目のおひめ様抱っこは、愛しさでいっぱいになった。






そのまま部屋に連れていかれると、ベッドの上に散乱している書類をサッとどけて私を寝かせる早坂さん。





こんな部屋でごめん。て謝る姿がかわいかった。






カラダにべっとりくっついた衣服を丁寧に脱がせてくれて、ベッドに寝転がる私に布団をかけてくれる。






『愛音、冷えすぎ……』






そう言いながら濡れた服を脱ぐ姿にドキリとしてしまう。






引き締まったカラダに程よくついた筋肉。






わたし、今から早坂さんと……






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