む☆げん愛
優しさ溢れる表情のまま吉井君の問は続く…
『問④今好きな人、付き合ってる人いる?』
(えぇっ??なんか質問の色が変わってきてない?)
「いっ…いましぇん…////」
ろれつが上手くまわらなかった。
ツッこまれる事もなく最後の問へ――――――――
『問⑤俺が愛音ちゃんの“好きな人”に立候補してもいい?』
(??意味が何となくわかるような…わからないような……?)
私が目をまるくしてキョトンとしていると
『つまり、付き合って欲しいんだ。今は好きじゃなくても、好きになって貰えるように努力するから!』
「えぇぇぇ―――!!!」
突然の告白にときめく事もなく、ただただ驚いた。
だって、あの吉井君だよ?
学校の王子様だよ?
私なんか…吊り合わないよ。
そして私が何より一番不可解な事は
私たち…今日初めてしゃべったんだよ?
わずか1時間弱で人は恋に落ち、告白するまでの気持ちになるのだろうか?
頭が混乱してきた―――――――