む☆げん愛
つまり、付き合ってから好きにさせるって事だから……
付き合うのが先で好きはあと…って事?
付き合うかどうかを決めるの?
気持ちはあと…?
普通は逆なんじゃ…
ますます混乱してくる。
そんな私の気持ちを察したのか吉井君は言葉を付け足した。
『俺、好きにさせる自信あるよ!それと、返事は待つよ』
とりあえず言葉を整理する時間が欲しかった私は
猶予がもらえた事に安心する。
「ありがとう。ちゃんと考えるから……」
私がそう言うと、吉井君は照れた様子でウン!と頷いた。
そして、学校の王子様は荷物をまとめ、じゃ!と左手を挙げてにこやかに去って行った。
私の心にドッドーン!
と落雷のような言葉を残して……………………