む☆げん愛
私はけいちゃんに昨日あった出来事を全て話した。
けいちゃんに話せた事で心が少し軽くなった。
『ふぅーん。そりゃ凄い1日だわ…ハハハ。でもあんたにもやっと春がきたんだねぇ……』
泣き真似するけいちゃん
「もぉ、けいちゃん!!!
関心してる場合じゃないよぅ。どーしよう……」
『そーだね。吉井ね……
あいつ彼女とかいた噂聞いた事ないよ?告白する子は常にいたけど、みんな断られてたし。
まぁ、あいつんち金持ちじゃん?それ目当ての子もけっこーいたけどね。
それも気付いてたのかなー!?』
そう、吉井君のお家はここら返では有名な食品会社を経営している。
けいちゃんは3年間吉井君と同じクラスだから彼の事を私よりもよく知っている。
運動部で、お互いキャプテンという事もあり、気さくに話せる男友達のひとりらしい。
「そーだ!でもね?
理由はどーあれ、吉井君だって好きじゃないから断ってたんだよ!やっぱり好きだから付き合うんだよ!!!!!
順番がちがうよ!!」
私のもやもやした気持ちは確信に変わった。
右手で拳をつくり、語尾を強めて言うと
『そうだ、そうだー!』
ってけいちゃんが合いの手を入れてくれた。
私はすっきり納得して、心がやっと晴れた!!