む☆げん愛
『昨日の返事はまた今度でいいよ……
今日は花戸についててあげて』
そう言うと、ニコッて笑っていつもの吉井君に戻った。
「うん。ありがとう………
吉井君、いっぱい本当にありがとう。
たくさん助けてもらったね。
すごく頼りになったよ。
吉井君は優しいね。
強いね。
私も吉井君みたいに強くなりたいな……。」
油断したら零れてきそうな涙を必死に抑えながら笑った。
『なに、言ってるん…だよ……』
「私、授業に戻るね!!!
吉井君はどーする??」
『俺はちょっと休んでから行くよ』
「そっか。じゃあ、またあとで…!」
私はくるりと吉井君に背を向けると、
心の中で何度も<ありがとう>と言いながら
小走りで教室に向かった。