む☆げん愛
*吉井君のきもち*
***吉井君side***
『ありがとう。わかったわ。ちょっと貧血があったのじゃないかしら?
今は眠っているだけだから安心してね。』
その言葉を聞いて安心した。
愛音ちゃんに声をかけようと目線をやると、小さな手をいっぱいいっぱい広げて顔を覆い泣いている。
小柄な彼女が更に小さくみえ、そのか弱さから抱き締めたくなった。
こんな時に不謹慎だが、2人だけになりたい!
そう思うと、俺はいてもたってもいられなくて
「じゃ、俺ら教室戻ります。花戸の事よろしくお願いします。」
と少し早口で言った。
その場で立ち尽くしている愛音ちゃんの肩に背後から手をやると、小刻みに震えている。
肩を押しながらドアに向かっていると、後ろからつい抱き締めそうになった。
しかしなんとかその気持ちを抑えて保健室を後にする。
保健室のドアを閉めると、俺は無意識のうちに彼女の手を握っていた。
力を入れてしまえば潰れてしまうんじゃないかというくらい、細くしなやかで小さな手。
正直ドキドキした。
2人きりになれる場所で一番始めに思い浮かんだ場所。よし、屋上に行こう!
『ありがとう。わかったわ。ちょっと貧血があったのじゃないかしら?
今は眠っているだけだから安心してね。』
その言葉を聞いて安心した。
愛音ちゃんに声をかけようと目線をやると、小さな手をいっぱいいっぱい広げて顔を覆い泣いている。
小柄な彼女が更に小さくみえ、そのか弱さから抱き締めたくなった。
こんな時に不謹慎だが、2人だけになりたい!
そう思うと、俺はいてもたってもいられなくて
「じゃ、俺ら教室戻ります。花戸の事よろしくお願いします。」
と少し早口で言った。
その場で立ち尽くしている愛音ちゃんの肩に背後から手をやると、小刻みに震えている。
肩を押しながらドアに向かっていると、後ろからつい抱き締めそうになった。
しかしなんとかその気持ちを抑えて保健室を後にする。
保健室のドアを閉めると、俺は無意識のうちに彼女の手を握っていた。
力を入れてしまえば潰れてしまうんじゃないかというくらい、細くしなやかで小さな手。
正直ドキドキした。
2人きりになれる場所で一番始めに思い浮かんだ場所。よし、屋上に行こう!