む☆げん愛


拳の力をゆるめて両手で頬をたたくと、
立ち上がってすぐさま机に向かう。





参考書とノートを広げ、にらめっこ。






心の中でカウントする。3…2…1…





コンコン!!





ほらね?





『はい。』





ガチャ!





「愛音ちゃん。お隣のおばさんから頂いたチョコ食べる…?
って、まぁ!さっそくお勉強していたの?
偉いわぁ。じゃ、チョコ置いとくわね。」






パタンと静かにドアを閉めるとお母さんは出て行った。




ふぅ…と短いため息をついて椅子にもたれかかる。


定例行事、終了…




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