む☆げん愛
*奇跡なキセキ*
けいちゃんの大告白から1週間がすぎようとしている。
『愛音〜!』
両手をブンブン振りながら向かってくるのはけいちゃん。
「けいちゃん!
亮ちゃん久しぶり〜!」
私はけいちゃんと亮ちゃんと3人で病院に行くことにした。
お邪魔なんじゃないかな?とも思ったが、
「いざというときは女の方が心づよいから!」とけいちゃんが誘ってくれた。
こんな私でも頼りにしてくれてるの?
誘ってくれたことがとても嬉しい♪
「亮ちゃんパパになるんだね。なんか信じられないな?」
『おっと!
愛音ちゃんに言われたかぁ……俺めっちゃいいパパなんで!?』
そう。亮ちゃんは関西弁なのだ!
けいちゃんと私が学校帰りによく寄り道していたラーメン屋さん。
ある日、お会計したけいちゃんに渡された白いメモ。
亮ちゃんの携帯番号とアドレスが書かれてあった。
そんなわけで私はかなり初期からの2人を知っている。
正直、亮ちゃんは2コ上だけどちょっと抜けている…と思う。
だからパパになるなんて本当に信じられないのだ。
でも、そんな抜けているところが親近感わくし、しっかり者のけいちゃんとはお似合いなのだ。