む☆げん愛
『はい。ちから抜いてくださーい。
機械はいっていきますねー。』
緊張した私たちとは裏腹な落ちついた優しい声。
『はい。では抜いていきますねー。』
《……………》
ブィーーーンと音がして内診台が降りていく。
『はい!では花戸さん、外のベンチでお待ちください。』
その声は女の人だった。
無言で台から降りてきたけいちゃんはパンツとジーパンを履くと、
(はぁ…)とため息をこぼして私にもたれかかってきた。
いかに気丈なけいちゃんでも、17歳の女の子がする行為にしては恥ずかしすぎる。
診察とはいえ知らない男の人に見られるんだから……
私は同情するような気持ちでけいちゃんの肩を抱いて外にでた。