枕の気持ち
復活
そんなさきちゃんを復活させてくれたのは、お客さん達。お店にも復帰したわ。
でも恋に落ちたのは、またあっちの世界の人だった。それを機会にお店を辞めた。職業を除いては幸せだった。そんな二人の間にバツイチだった彼の子供がやって来た。

可愛がろうとしたけど、可愛がり方がわからなかった…自分の子じゃない…子供に辛く当たってしまう。

おばさんの気持ちが初めてわかった気がした…。

彼との終わりをきっかけに、さきちゃんは昼間働き初めた。新鮮で楽しくなって来た。転職を繰り返したけど、夜の世界に戻る事はなかったわ。

仕事に夢中になりながら、不倫やゆる〜い恋愛を繰り返してた。

でも30歳を過ぎた頃から自分のこの先の人生に不安になった…。 兄妹や友達もみんな幸せな家庭を持っている。

また取り残された孤独感。私には仕事があるからって嘘の笑顔でその場をしのぎ続けたの。

わけもわからずイライラする日が続く…。
何年か経った頃…体に異変が出始めたの。

原因もわからず病院を何件も回ったり、神社に足を運んだり…。

気が狂い出して来た。

その頃よ…私とさきちゃんが出会ったのは…。
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